TAP 留学中の学生による特派員レポート

Vol.620(2025.3.5)

緊張と楽しみで始まった留学生活

宮澤 裕太(都市生活学部都市生活学科、Murdoch University)

1.初めての海外、半日かけてオーストラリアへ

2025年2月18日、今までにない重さのスーツケースを持ちながら帰宅ラッシュで混む品川から京急に乗車。羽田空港第3ターミナル集合場所から搭乗手続き等を済ませ初の国際線へ。日本からパースへの直行便は無いのでシンガポール乗換を含む長旅。夕食は日付が変わってから機内食が提供され、シンガポール行きでは日本のカレー、パース行きでは朝食として牛肉を中心とした機内食を食べた。特にカレーは機械っぽい味がした。居住性は寝ようと頑張っても足が伸ばしづらい、腰が痛くなるなどで常に寝る姿勢を探す状態になりどちらの便とも快眠とは言えなかった。シンガポール乗換時のトイレに入ると便器が金属の壁で外国に来たと実感した。19日昼、パース空港に着くととても暑く上着を脱ぎたくなった。これから三か月半、新しい発見があって楽しみである一方、食事や治安、人間関係がどうなるかなど心配でもあった。

 

2. 買い物から始まった寮生活

寮につき荷物を置くと、すぐに買い物に出かけた。マードック大学(以下:MDU)の寮から1.5㎞程の所に「Coles」と「ALDI」というスーパーマーケットが隣接しており食料を調達するにはほぼそこで済ませる。家から電子レンジパスタ調理器を持ってきたので最初の夕食の自炊はパスタにすることに。最初の買い物ではパスタ、ソーセージ、カット野菜サラダ、トマトソース、朝食用パン、甘い一ℓ越えの飲み物を購入。生活用品として洗濯用洗剤、トイレットペーパー、食器用洗剤も併せて購入した。驚いたのはカートを寮まで使えることだ。たくさん買ってもカートを押しながら帰ればいいのでそこまで重く感じない。トースターやフライパン等の調理器具は持っていなかったがルームメイトにきいたら使ってよいと言ってくれた。そして02/20の夜は初めての自炊、前日買った材料でトマトパスタを作った。ソーセージがおいしかった。

 

私の寮の部屋は全員男性で私、横浜キャンパス一名、オーストラリア人二名、ケニア人一名の計五名である。留学前から、部屋は全員日本人もあれば外国人と混じる場合があると聞いており、私は外国人と一緒の部屋を望んでいたので叶ってよかった。特に最初のルームメイトとのミーティングなどは無く遭遇したら挨拶しようと思っていたので、最初キッチンであったときは”Hello, my name is Yuta. I’m from Japan, where are you from?” と自分からすぐに話しかけることができた。何も挨拶をしないとただの気まずい関係になりかねないのでとりあえず顔を覚えてもらうようにした。土曜日に買い物に出かけるときにケニア人のルームメイトがいて買い物に誘ったら車を出してくれて一緒に行ってくれた。まだ話しなれていなかったので相手のことを質問したりケニアのことを聞いたりした。趣味は料理と言っていたので「今度ケニア料理を食べてみたい」と伝えたら後日夜振舞ってくれた。食べているとき”How is it?” と、きかれたので” It is new taste for me” と答えた。コーンの粉を水に混ぜた主食にカレーのようなものと野菜を砕いたものであった。後々どの外国人ルームメイトもだが買い物に一緒に行ったり、日本語を教えて欲しいと言われよく話すようになることができたので、初対面の自己紹介と日頃の遭遇時の挨拶は緊張しても言うようにしようと思った。

 

外食はとても高い、マクドナルドやバーガーキング系列のハングリーショップでハンバーガーセットを買うと2000円弱する。昼食は学食のように安く食べられる場所は無いのでハンバーガーパンにハム、チーズ、野菜を挟んで持って行っている。朝はパンかコーンフレークとヨーグルト。夜はパスタかインスタント焼きそばを主食にし、冷凍のハンバーグとカット野菜サラダを用いている。すべての自炊が安くかつ健康で済ませられるよう、食材を買うときには一円当たりのカロリーが高いものでかつ安いものであることを意識している。これにより外食時は高額であっても満足感を得られるようにしている。

また、寮にはプール、ジム、音楽室の設備があり最近は暇な時間は音楽室に行ってピアノを弾いている。アップライトピアノが一台ある音楽室なのだがかなり響くので楽しい。プールはいずれ入りたい。

 

3. 非常に安い公共交通機関、”Tranceperth”

外食は高い一方で、電車とバスは異様に安い。学割が常に適用され未だに規則が理解できていないがバスは大体無料、電車は先日60キロほど移動したのに片道200円ほどしかとられていない。加えて日曜日はすべての旅客が無料利用できる。日曜の遠出はぜひたくさん行いたいところである。また、電車の乗り心地が非常に良い。Murdoch駅を通るMandurah Lineは高速道路の横を最高速度130km/hで静かに走る。固定窓であり軌道はロングレールが多めで遮音性高め、そして一駅が長く高速運転を保ち表定速度はつくばエクスプレスと同レベルであった。高性能に対してとても安く乗れて引きつづき楽しんで乗りたい。

”Tranceperth”を使ってフリーマントル刑務所、Giants of Mandhurah、フリーマントルマーケットに出かけた。誰かに質問して答えてもらう際、ルームメイトもだが喋るのが早すぎてしっかり聞き取れなく、雰囲気と単語で何とか理解しているので帰国時は具体的に何を言っているのかわかるようにしたい。

(パース駅)

 

 

 

 

 

 

(Giants of Mandurah)